【体験談】嘔吐恐怖症になりました

うつ病で治療中の最中ですが、嘔吐恐怖症になってしまいました。

嘔吐恐怖症とは何か、なってしまったきっかけや辛いことをまとめます・・・。

嘔吐恐怖症って何？

そもそも嘔吐恐怖症って何なんだ？ということで、わかりやすいサイトから引用しました。

「嘔吐恐怖症」とは、嘔吐に対して、強い不安感・緊張感を抱く症状です。
そのため嘔吐を予想させるような場面を避けるようになり、対人関係や仕事といった社会生活に支障が出てしまうこともあります。

嘔吐に対する恐怖心は、「嘔吐恐怖症」に限らず、様々なパターンがあります。「嘔吐恐怖症」を含めて、以下ご説明します。

① 特定の恐怖症としての嘔吐恐怖＝「嘔吐恐怖症」

主に嘔吐を誘発するような状況、例えば他人が嘔吐している場面、嘔吐を引き起こすような味やにおいがある場所を怖れ、避けようとします。
自分自身が嘔吐をして辛かった経験や、他の人が嘔吐をして苦しそうな姿を見たこと、「嘔吐はつらいもの」といった情報などがきっかけとなって発症します。

② パニック症によるもの

吐き気と腹部不快感は【パニック発作の症状】にも含まれており、パニック症の患者さんの中には、嘔吐を特に意識して不安を感じる方もいらっしゃいます。吐き気によってコントロールを失ってしまうのではないか、重篤な病気なのではないかという恐れがあります。
それにより、発作が起こった際に逃げられない場所や場面を避ける「広場恐怖」を併発する患者さんもいらっしゃいます。一方で、パニック症の診断基準は満たさないものの、吐き気を中心とした部分的なパニック発作の経験から「広場恐怖」になる患者さんもいらっしゃいます。

③ 社交不安症（対人恐怖）によるもの

自分一人のときよりも、【人前での嘔吐】を心配します。人前で吐いてしまって恥をかくことや人に迷惑をかけることを恐れており、人との食事場面を避けたり、十分に食事が出来なくなったりします。

④ 分離不安症によるもの

嘔吐や吐き気を訴えながらも、不安の対象を詳しく見ていくと、【嘔吐することを過度に恐れて耐え忍んでいる】状態ではなく、むしろ家や愛着を持つ誰かと離れることに対して強い恐れを抱くケースです。お子さんの中にはこの状態で不登校になる方もいらっしゃいます。

⑤ 心的外傷後ストレス障害（PTSD）によるもの

心的外傷となるような出来事があった時に、同時に嘔吐という現象を体験していた場合、のちに【嘔吐がトリガーとなってフラッシュバックを起こし、嘔吐やそれを想像させるものを避ける】ようになります。現象だけを見ると嘔吐恐怖症となりますが、根底にあるトラウマ体験のケアが必要です。

⑥ 強迫性障害によるもの

自分の【胃腸の状態を強迫的に心配】してしまいます。例えば、食事の内容物に消化に悪いものは無かったかを強迫的に心配する、などです。また、料理の時の儀式的な行動も特徴的です。

https://fuanclinic.com/warakukai_blog/2595/#:~:text=%E3%80%8C%E5%98%94%E5%90%90%E6%81%90%E6%80%96%E7%97%87%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AF,%E4%BB%A5%E4%B8%8B%E3%81%94%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

簡単に言うと、嘔吐恐怖症は吐くことや吐瀉物が極端に怖いという症状があり、日常生活に支障をきたしている状態です。

• お酒を飲んで酔って、吐いてしまったらどうしよう
• 乗り物酔いしたらどうしよう
• 人前で吐いてしまったらどうしよう

こんな風に不安になって、それらの状態を避けようとしてしまいます。

嘔吐恐怖症になったきっかけ

私が嘔吐恐怖症を発症したのは、この記事を書く半年前のことです。

　

ひどい風邪をひいて味覚も嗅覚も全くない状態が3週間ほど続いていました。

ようやく味覚と嗅覚が治り始めて、食事も楽しめるようになった頃、3日前に作ったおにぎりを食べてしまいました。

夏場、常温で置いていたこともあって傷んでたんでしょうね・・・。

ちょっと変な味がするなぁくらいだったんですが、4時間後くらいから猛烈に気持ちが悪くなり、それから一晩中ずっと吐いていました。

　

小学生以来、吐いたことがなく、こんなに辛いものか・・・と思いながら一晩中嘔吐していました。

水分も取れなくて頭はくらくらするし意識も朦朧としてきたので、夜間救急に行けないか病院に相談したところ、年齢が若いから大丈夫と断られてしまいました・・・。

夜間救急をやっている病院は２軒しかなかったのですが、2軒とも断られて絶望したことは今でも忘れられません。

　

原因がはっきりとしていたので、その後病院には行かずに静養して回復はしたのですが・・・。

また一週間後に猛烈な吐き気が襲いました。

　

ようやく体調も回復して、栄養を取ろうと豚汁を作ったのですが

朝にたくさん作って、そのまま鍋に入れたまま、再加熱して夜も豚汁を食べました。

そしたらまた4時間くらいで猛烈な吐き気を感じ、袋を手に気持ち悪さに耐えていました。

先週の嘔吐がフラッシュバックされ、吐きたくない吐きたくないと涙が出る程でした・・・。

　

「こんなに辛いなら死んでしまいたい」「いっそ死んだほうがマシ」と思ってしまい、自分自身に恐怖を感じました。

うつ病の過程では「死にたい」という気持ちはなく、思ったこともなかったのですが、初めて本当に死にたい気持ちになりました。

　

その日は吐くことはなかったんですが、息を止めたら吐いてしまうという寸前のところまで苦しんでいました。

　

この夏の2回の経験で、おにぎりと豚汁が食べられなくなり、嘔吐恐怖症になってしまいました。

気持ち悪くなることが死ぬことよりも怖くなり、これは嘔吐恐怖症だな・・・と自覚しました。

嘔吐恐怖症になってから辛いこと

気持ち悪くこと、吐くことが極端に怖くなってからは、おにぎりや豚汁が食べられなくなった以外にもたくさんのことがダメになりました。

• おにぎり
• 汁物（好きだったポトフ、お味噌汁、野菜スープ）
• 生物（お刺身とか）
• 刺激物（ニンニク）

これらの食べ物が食べられなくなり、1人前どころか、半量も食べられなくなり、

ひどいときにはゼリー飲料のみで過ごす日も・・・。

　

ちょっとでも吐き気を感じると、制吐剤を飲んで横になり、自律神経を整えるというヒーリングBGMをかけて、手のひらにある吐き気のツボを強く押して、じっと耐えることしかできませんでした。

　

元から乗り物酔いしやすいタイプなので、電車や車に乗ることも怖くなってしまい、

引きこもりに拍車がかかりました・・・。

　

嘔吐恐怖症の治療について

うつ病で精神科に通っているので、その延長線で嘔吐恐怖症も精神科の先生に相談しました。

若いし、気のせいな部分もあるし、食べ物でそんなに吐くなんてことはそうそうないから、たくさん食べて慣れていこうねってことだったんですが・・・

慣れることなんて到底できそうにありません。

　

処方してもらっている制吐剤と抗不安剤でなんとかしていますが、根本的なことは何一つ解決していなくて、困っている状態です。。

胃や腸になにか疾患があるんじゃないか？とも思いましたが、そうすると胃カメラを飲まないといけなくなるので、なかなか手を出すことができません。

　

YouTubeやSNS、書籍で嘔吐恐怖症の治し方や克服した話を調べても、

（つわりや酒酔いで）吐きまくって慣れた、一回吐いたら大丈夫になった　という話ばかりで、嫌になってきています。

　

　

自分が辛いと思うことをつらつらと書きましたが、嘔吐恐怖症について、何か良い治療法や

吐き気を感じたときに気を紛らわすことがあれば、コメントやお便りをもらえると嬉しいです・・・。