大人になってから、趣味が楽しくなくなってしまったことや、
本が読めなくなったなぁと思うことはありませんか?
仕事をしていると自分の時間が持てなくなり、趣味をする時間がなくなったり、疲れて寝てしまうことがありました。
大人になったから、子供とは違うからという理由でそのまま過ごしていましたが、
うつ病になって仕事を辞めた今、思い返してみると、趣味が楽しくなくなるのはうつの兆候でもあったことがわかりました。
社会人3年目に感情を無くし、1年なんとか頑張って仕事を続けていましたが、結局はうつ病になって退職します。
そんな私が、適応障害やうつ病真っ最中のときに、実際にできなくなってしまった事を紹介します。
もし、同じことがあるようなら、「おや?」と自分の体調を気遣ってみても良いかもしれません・・・。
また、反対にうつ病になったことで、できるようになったことも一緒に紹介したいと思います!
人それぞれ違うと思うので、こんな人もいるんだ!と、一例として見てみてください!
できなくなったこと、なくなったこと
適応障害からうつ病になり、今まではできていたのに、急にできなくなったことを紹介します。
当てはまるものがあれば、ちょっと立ち止まって、自分自身を見てあげてください。
感情を失った
喜怒哀楽の感情がなくなり、無表情になりました。
もともとはポジティブな性格で、雑談が好きなタイプでしたが、
仕事では個を出すことは無意味で、頑張っても評価されない、仕事も振ってもらえない、出る杭は打たれるということを知り、感情を出すことをやめました。
会社に行っても「おはようございます」と「お先に失礼します」以外の会話はせず、無表情で仕事をする。
そんな生活を続けている内に、私生活でも感情がなくなりました。
無表情になり、笑い方を忘れたような感じです。
社内で同期に話しかけられたときには「声ちっさ!」と驚かれもしました。
性欲がどこかにいった
性欲がどこかに行きました。
精神疾患になると、性欲がなくなるという話はありますが、本当になくなりました。
どこかに行ったまま帰ってきません。
食欲・睡眠欲・性欲は人間に大切な欲です。
若いうちはあまり気にしなくていいかもしれませんが、大人になってパートナーがいると、性欲がないのは困ります。
性欲に関しては友達や家族、主治医に話しにくいことでもあるので、表立って出てくることは少ないかもしれません。
体力がすぐに減るようになって、回復しない
体力が驚くほどなくなり、なくなった体力はなかなか回復しないようになりました。
ゲームで言うと、HPのバーが3分の1になった状態です。
回復薬を飲んでも、最大値が減っているので、人よりも体力はないままです。
また、体力回復の力がなくなっているので、回復するのに通常の3倍はかかるイメージです。
ずっとデバフがかかっている状態ですね・・・。
少し外出するだけでも体力を消耗し、回復するのに時間がかかるようになってしまいました。
文字が頭に入らない
実際に「あれ・・・?もしかして自分の体がおかしい?」と思いはじめたのが、文字が読めなくなったことです。
いつものように仕事のメールを読んでいましたが、何度読んでも頭に入りません。
難しい文章でもないのに、目が滑って文字が読めないのです。
何度も何度も読んで、なんとか返事をしていましたが、これでは仕事は捗りません。
うつ病になった人あるあるでは「文字が読めなくなる」は結構あることだったのですが、うつ病ではない上司にはわかりません。
たまたま、会社の重役がうつ病・適応障害になり、文字が読めなくなったと言っていたとのことで、私の話を理解してくれる人もいました。
私の話をわかってくれる管理職の人に相談をして、休職をすることになりました。
趣味を楽しめなくなる
子供のころからマンガやアニメ、ゲームが好きでしたが、適応障害やうつ病がひどいときは、何もできませんでした。
音楽もやっていたので、YouTubeで曲を聞くことも好きだったのですが、それすらできなくなりました。
何をしても楽しいと思わなくなり、文字を読むのが苦痛なのでマンガが読めない、感情がなくなったのでアニメを見ても何も感じない、ゲームをする気力もない、音楽を聴いても雑音にしか感じない、という感じでした。
これは、今思うとかなり危険な状態だったことがわかります。
当時は危険だと思うこともできず、ただ寝転がって泣いているだけでした。
朝に起きることが苦痛
朝の9時に始業なので、それに間に合うように会社に行かなくてはなりません。
朝の7時くらいに起きればいいのですが、それも辛くなりました。
朝起きた瞬間に気持ち悪くなり、会社に行きたくなくなります。
普通の人でも、たまにはそんな日もあるかもしれませんが、私の場合は毎日でした。
よっぽどひどいときや、仕事が忙しくないときは会社を休みますが、有給が減っていき、ついには有給がなくなってしまいました。
不眠症もあったので、睡眠不足だったこともありますが、
毎朝憂鬱で、めちゃくちゃ気合を入れないと会社にいけないのは辛かったです。
身支度ができない
身支度するのが苦痛になりました。
女性はメイクをして外出しますが、私はそれが苦手でした。
肌が弱いということもありますが、服や他のものに化粧品がついてしまうことが嫌でした。
すっぴんで会社に行くと、人事に怒られました。メイクくらいしてきなさいと。
それを言われるのが嫌で、マスクをして会社に行くようになりました。
まだコロナの前だったので、マスクをしているのは風邪を引いている人くらいだったので、いつも「風邪?」と聞かれるようになり、毎回「風邪予防です」と答えていました。
それからはマスクが手放せなくなり、周りから不審に思われることもあったと思います。。
できるようになったこと
適応障害・うつ病になって、できるようになったことを紹介したいと思います。
できるようになったのは良いことですが、だからと言って適応障害やうつ病になって良かったとは微塵も思いません。
しかし、この過程がなかったら、私は一生このことに気づかなかったのだろうと思います。
自分を第一に考えれるように
自分のこと、自分の体調を一番に考えられるようになりました。
今までは人の顔色を伺い、人の機嫌を損ねないように生きていましたが、そんなことをしても自分は救われないと悟りました。
自分が辛いとき、支えてくれる人もいましたが、自分のことを一番わかっているのは自分です。
こんな自分に優しくできるのは、自分だけだなと思い、人の顔色や機嫌よりも自分の体調を気遣うようになりました。
以前の私なら、なんとなく体調が悪い日に飲み会の誘いがあった時、
「断ったら気分を害するかな」「断ったら次からは誘ってくれなくなるかな」と思い、しぶしぶ飲み会に参加するかもしれません。
今ではちょっとでも行きたくない気持ちがあれば「ちょっと体調が悪い」や「気分ではない」「予定がある」と言って、断ってしまいます。
そうすることで、体調が悪化することを防ぎ、余計なお金と時間を使わなくて住むようになり、帰って自分の好きなことができるようになります。
人がどう思うかより、自分がどう思うかで行動するようになりました。
HSPさん、内向型さんは、そもそもの性格が真面目だったり、優しい人が多い傾向にあります。
そんな人は多少自分勝手になったとしても、他人に迷惑をかけるようなことにはなりません。
むしろ、周りの人を頼るという形で、迷惑をかけても良いと思えるようになりました。
無理をしなくなった
無理をしてがむしゃらに頑張ることをしなくなりました。
無理をすると、その数倍の疲れが後日にやってきます。
何回かそれを繰り返して、自分はこれ以上やったら体調を崩すな・・・ということがわかってきます。
普通の人ならもっと頑張れるところを、「あ、私はこれ以上無理です」と言えるようになりました。
無理をしてスケジュールを詰め込んでも、後になればなるほどしんどくなる。
無理をして仕事を詰め込んでも、気持ち悪くなったりしてい体調が悪くなる。
お腹いっぱいなのに無理をして食べてもお腹を壊したり、気持ち悪くなったりする。
こういったことがわかってきたので、無理をしなくなり、何事も余力を残すように心がけています。
イレギュラーで、低気圧の日や寒暖差がひどいとき、花粉やアレルギーがひどい日は、自分が思っていた以上に限界が早くきます。
ちょっとでもしんどいと感じたら休むことにして、自分を労ることができるようになりました。
趣味を大切にする
子供のころから好きだったこと、大人になってからでも楽しいと思えることを大切にしようと思えるようになりました。
一度、趣味を楽しめなくなった経験があるからこそ、楽しいと思う気持ちは大事なんだと思うようになりました。
アニメやマンガ、ゲーム、またはアイドルや芸能人、芸人さんでも、好きな「推し」ができたときは、全力で推すことをおすすめします。
「推しは推せるうちに全力で推しとけ」
が私の座右の銘です。
仕事や人間関係でなにか辛いことがあったとき、好きなものがあるだけ救われることがあります。
好きなものに打ち込んでいるときは、辛いことを忘れることができます。
また、好きなもののために頑張ることもできるかもしれません。
好きなものに出会えて、好きと思えること自体が幸せなことだと思うようになり、大切にしようと思えました。
ちなみに、私が好きなものはマンガ、アニメ、ゲームです。
他にやっているブログで、好きなものを好きに語っている記事があるので、よかったら見ていってください!
また、マンガやアニメ、ゲーム以外のインドアの趣味を紹介した記事も書いているので、趣味を探している方は読んでみてください!
辛い人の気持ちに寄り添うことができる
精神疾患で悩んでいる人の気持ちがわかるようになり、寄り添うことができるようになりました。
私が大学生のころ、周りに朝が起きれない、勉強に身が入らない、友達と会話できないという人がたくさんいました。
私はまだポジティブで、根拠のない自身に溢れていて、成績もよく、友達もいる方だったので、朝起きれない、授業に出れないことは「甘え」だと思っていました・・・。
当時は本当に理解ができなくて、気合が足りないだけ、根性がないだけとも思ったこともあります。
それが、適応障害とうつ病を経て、本当に朝はしんどいし、人と会話するのが苦痛になりました。
自分で経験をしないと、本当にわからないんですよね・・・。
しかも、今まで否定をしてきた側になったということで、自分への嫌悪感や、思ってきたことへの罪悪感も募っていきます。
この経験で、自分と違う価値観や考え方を否定するのはやめようと思うようになりました。
否定をしてしまうと、後で自分がそうなったときに肯定ができなくなってしまいます・・・。
また、否定をした人を傷つけることにもなってしまいます。
価値観が違う人には「ふーん、そんな人がいるんだな」と思うようにし、しんどそうな人がいたら、寄り添って「大丈夫?」と言えるように心がけています。
まとめ:外で働くことが厳しくなったけど、自分のペースで生きれるようになった
暗い話が続いてしまいました・・・。
適応障害・うつ病を経て、できなくなったことと、できるようになったことを紹介しました。
たくさんの「できなくなったこと」の結果、私は外で働くことができなくなりました。
しかし、「できるようになったこと」の結果は、自分を大切にして自分のペースでゆっくり生きれるようになりました。
適応障害とうつ病になってよかったとは本当に微塵も思いませんが、自分を大切にする・好きを大切にするということに気づけたことは、よかったかなと思っています。
もし、私の「できなくなったこと」に当てはまるものがあれば、一度ゆっくりして、自分の体調を気遣ってあげてください。
こんなこともできなくなった・・・や、できるようになった!ということがあれば、
気軽にコメントやTwitterのリプを送ってください!
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